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歯科医の開業準備に必要な情報をまとめて紹介!

2022.08.20お役立ちコラム

歯科医として開業したいと思っていても、コンビニよりも多いと言われる歯科医院を開業することに不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
また、開業をすれば経営者になるので、診察や治療以外の仕事が増えるというデメリットも気になるかもしれません。

ここでは、独立開業を目指す方に必要な情報を分かりやすくまとめているので参考にしてみてください。

歯科医の開業準備に必要な情報をまとめて紹介!

日本における歯科医院の現状

厚生労働省がまとめた「医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、令和2年の調査結果の歯科医師数は107,443人で、平成30年の調査と比較すると2.4%増加しています。
歯科医は年々増加傾向にあり、人口10万人に対する医師数は、平成30年が83人だったのに対し、令和2年は85.2人となっています。

一方、日本人口は減少にあるため、これだけ見ると歯科医院を開業しても経営が難しいと感じるかもしれません。

しかし、歯科医療の診療内容は変わりつつあります。
今までは、虫歯の治療や抜歯など歯科疾患がメインでしたが、ここ数年は歯の健康寿命を延ばすための予防歯科や審美歯科などにシフトしてきています。

歯を治すことから、口腔機能の維持や回復、ホワイトニングというように診療内容が広がっているので、今後も歯科医院の需要は安定していくことが考えられます。

歯科医院を開業するメリット

開業する一番のメリットは、年収がアップする可能性が高いことです。
厚生労働省の調査によると、勤務医の平均年収は590万円なのに対し開業医は1269.6万円となっているので、大幅な収入アップが狙えます。

また、治療方針や診療内容も自分で決められるので、理想としていた歯科医師に近づけることでやりがいが感じられるというのもメリットです。

歯科医院を開業するデメリット

開業のデメリットは、「経営者」の仕事が増えることです。
経営者は、資金繰りなどキャッシュフローもチェックしなければなりませんし、患者を集めるために広告を出したり、医院のブランディングをしたりする必要があります。

特に、開業後しばらくは経営が安定しないので、歯科医の業務に集中できないのはデメリットといえるでしょう。

歯科医院開業までのスケジュール

歯科医院を開業するには、スケジュールを把握しておくことが重要です。
ステップが分かっていないと、開業までに日数がかかってしまうので頭に入れておきましょう。

開業までのスケジュール

① 開業計画(プランニング)を立てる(1~2年前)
② 資金の調達(自己資金・銀行融資)(1年前)
③ 物件探し(立地調査・契約)(6ヵ月前)
④ 内装・外装の工事(4~5ヵ月前)
⑤ 歯科医院開業の手続き(2~3ヵ月前)
⑥ スタッフ募集の広告を出す(2~3ヵ月前)
⑦ 人材採用・備品の準備(2ヵ月前)
⑧ オペレーション・マニュアル準備(1ヵ月前)
⑨ 開業

大まかな流れですが、開業を目指すときにはこのスケジュールを参考にしてください。

歯科医院開業で必要なこと

ここでは、開業に必要なことを解説していきます。

開業の手続き

歯科医院を開業するには、以下の各種申請手続きが必要になります。

診療所開設届 所轄の保健所
保健医療機関指定申請書 管轄の厚生局
個人事業の開業・廃業等届出書 管轄の税務署
給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出 管轄の税務署

届出ごとに必要な書類や申請書フォーマットは異なるので、事前に担当部署に相談しておきましょう。

開業資金の目安

開業資金は、物件の形態や地域、設置する医療設備などによって異なりますが、目安は5,000万円といわれています。
全てを自己資金で準備する必要はありませんが、融資でまかなえない場合は開業できないので、ゆとりをもたせた資金計画を立てておきましょう。

歯科医院開業のタイミングとは

歯科医医院開業のタイミングは人それぞれですが、「良い物件が見つかった」「資金調達ができた」というだけで開業するのはおすすめできません。
経営というのは、事業計画やマネープランも重要になります。

つまり、物件が見つかって資金調達も目処がついて、さらに事業計画やマネープランを立てられたときが開業のベストタイミングといえるでしょう。

歯科医院を開業するときの注意点

歯科医院を開業するときには、以下の注意点をチェックしてください。

・資金にゆとりがあること
・開業エリアを徹底的にリサーチすること
・経営を学んでおくこと

診療報酬が入るのは開業から約二ヵ月後なので、資金にゆとりがないと経費が不足します。
また、開業エリアをリサーチしておかないと需要が見込めませんし、経営スキルが身に付いていないと医院を運営できないので、開業前には上記の点に注意して準備を進めてください。

歯科医院の成功は開業プランにかかっている!

歯科医院の開業に関しては、飽和状態を心配する方もいるかもしれません。
しかし、予防歯科や審美歯科の需要も高まっているので、診療内容が充実していれば需要は見込めるでしょう。

ただし、開業プランをまったく練らないままでは失敗してしまうので注意してください。
株式会社ismでは多くの歯科医院の開業を手がけておりますので、開業についてお悩みの方はぜひご相談ください。

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