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歯科医院の開業に使える補助金とは?補助金の種類を紹介
2022.08.19お役立ちコラム
歯科医院を開業するにあたり、最も高いハードルとなるのが開業資金ではないでしょうか。
開業に費用がかかるのは歯科医院だけではありませんが、他の業種と比べると、かなり高額になります。
たとえ融資を受けられるとしても多額の借金を背負うというのは勇気がいるものです。
ここでは、そのハードルを少し下げてくれる補助金の種類や概要を紹介していきます。
歯科医院開業にかかる資金
開業にあたり、どういう補助金があるのかを知る前に、開業資金がいくらぐらい必要かを知っておきましょう。
資金の内訳は、以下の五つになります。
・物件を借りる(新築する)費用
・内装・外装の工事費
・医療機器・材料購入費
・会計システムなどIT導入費
・スタッフ雇用にかかる費用
金額に関しては、開業エリアや物件の広さ、設備内容によって変わるのでいちがいにはいえませんが、5,000万円が相場といわれています。
補助金と助成金の違いを知ろう!
高額な資金が必要となる歯科医院の開業ですが、国や地方公共団体では資金繰りをサポートする補助金や助成金の制度を用意しています。
ただ、中には補助金と助成金の違いが分からないという方もいるかもしれません。
どちらも国や地方の公共団体が支給するお金ということは共通していますが、実は受給できる確率に大きな違いがあります。
補助金も助成金も、申請するには条件を満たしている必要があるのですが、助成金の場合は受給条件を満たしていれば申請が受理される確率が高くなっています。
一方、補助金の方は予算が決まっているので、申請をしても受理されないことが多いのです。
つまり、補助金よりも助成金の方が受給できる確率が高いというのが両者の違いになります。
支給額は補助金の方が多いので、条件を満たしているのであれば補助金を申請するのがベストです。
歯科医院の開業に活用できる補助金の種類と概要
補助金や助成金の制度はたくさんありますが、歯科医院開業の場合、どの制度を利用できるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、歯科医院の開業に利用できる制度を紹介するので参考にしてください。
人材確保等支援助成金
人材確保等支援助成金は、テレワークを導入して人材確保の効果を上げることで支給される助成金です。
歯科医院の場合は、医療事務をテレワークにすることで活用できます。
人材確保等支援助成金 概要
助成対象経費 | 初期費用:合計5万円(税抜)まで
利用料合計:35万円(税抜)まで |
支給対象となる経費の範囲 | ・就業規則・労働協約・労使協定の作成・変更
・外部専門家によるコンサルティング ・テレワーク用通信機器等の導入・運用 ・労務管理担当者に対する研修 ・労働者に対する研修 |
機器等導入助成の受給額 | 支給対象となる経費の30%
※ただし以下のいずれか低い方の金額 ・1企業当たり100万円 ・テレワーク実施対象労働者一人当たり20万円 |
目条達成助成の受給額 | 支給対象となる経費の20%(生産性要件を満たした場合は35%)
※ただし以下のいずれか低い方の金額を上限とする。 ・1企業当たり100万円 ・テレワーク実施対象労働者一人当たり20万円 |
参考サイト:厚生労働省「人材確保等支援助成金(テレワークコース)」
IT導入補助金
IT導入補助金は、ITツールの導入にかかる経費の一部を補助してくれる制度です。
歯科医院の補助率は購入費用の1/2以下となっており、業務プロセスに関するソフトウェアを導入するのが条件の一つになります。
IT導入補助金 概要
補助対象経費 | ・ソフトウェア購入費
・クラウド利用料 ・導入関連費 ・デジタル化基盤導入枠 (デジタル化基盤導入類型はハードウェア購入費が対象) ※補助対象はIT補助金事務局に登録されているITツールのみ |
補助額の上限・下限 | A類型 30~150万円未満
B類型 150~450万円以下 |
参考サイト:経済産業省「IT導入補助金2022」
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、非正規雇用を正規雇用にする正社員化コースや有期雇用と正規雇用の手当を同等にする諸手当制度共通化コースなどスタッフのキャリアアップに繋がる改定を行った場合に受給できる助成金です。
ただし、申請にはキャリアアップ計画書や就業規則改定の明記などが必要になるので、サイト(※)をしっかりチェックしておきましょう。
参考サイト:厚生労働省「キャリアアップ助成金のご案内」
キャリアアップ助成金 概要の抜粋
正社員化コースの助成金支給額 | 有期→正規:57万円(72万円)/一人
無期→正規:28.5万円(36万円)/一人 |
地位銀規定等改定コースの助成金支給額 | 一~五人:一人当たり 32,000円(40,000円)
六人以上:一人当たり 28,500円(36,000円) |
賃金規定等共通化コースの助成金支給額 | 一事業所当たり57万円(72万円) |
歯科医院の開業は補助金を上手く活用するのがポイント
補助金というのは、開業時に受けられるものが少ないので、資金の足しにはならないかもしれません。
しかし、医療システムの導入やスタッフのスキルアップなどの補助金を活用すれば、結果的に自院のイメージアップや診療のクオリティアップに繋がります。
自院の評価が上がれば集患率も上がるので、経営の安定化や利益増に繋げることができるので補助金を上手に活用しましょう。
階部式会社ismでは歯科医院開業を積極的にサポートしておりますので、歯科医院の開業でお悩みの方はぜひご相談ください。