お役立ちコラム

column

お役立ちコラム詳細

column detail

クリニックの内装工事 診察室・待合室・受付のレイアウトのポイントとは?

2023.05.26お役立ちコラム

クリニックの開業や診療所のリニューアルなどで内装工事を行う時、最も大切なデザインポイントはレイアウトです。

本記事では、スタッフと患者の2つの動線を意識した賢いクリニックのレイアウトを考察。受付、診察室、待合室など、各エリアの位置関係やデザインやポイントも詳しく解説します。

クリニックの内装工事 診察室・待合室・受付のレイアウトのポイントとは?

クリニックのレイアウトは動線で決める

クリニックの内装デザインの要となるレイアウトは、患者の動線とスタッフの動線の2つを考慮する必要があります。ここではクリニック内のを確保する重要性と、動線計画で気を付けたいポイントを解説します。

患者の動線と診察の動線を分けることが大切

クリニックのレイアウトを考える時に重要な動線は、患者の動線とスタッフの動線の2つあります。

来院した患者が受付で手続きをし、診察を受け、会計を済ませるまでが、患者の動線。
一方、スタッフの動線は看護師や医者が診察のために院内を移動する経路です。
基本的には、この二つの動線を区別してレイアウトを考えると、通路でのスタッフと患者のすれ違いを減らし、患者もスタッフもストレスなく院内を行き来できます。

診察のしやすいレイアウトとは?

診察のしやすいクリニックとは、どのようなレイアウトを採用しているのでしょうか?

診察を効率よく行うためには、部屋間の移動距離をできるだけ縮めることが大切です。
患者が受付に入ってから診察に行くまでどのように移動するのかを考慮して、なるべく無駄なく移動できる部屋の並び方をレイアウトに反映させましょう。

さらに、診察中の看護師や医師の動線も考慮。
患者の動線と交わらない裏の動線を作ることで、診察以外で患者と接触する機会を極力減らします。
患者とスタッフの動線を分けると、プライバシーの保護や感染症対策も可能になります。

患者の動線計画で気を付けるポイント

患者の動線では、必要最低限の移動距離で抑えることが重要です。
診察に訪れる患者は、体調に不安を感じている方や怪我をしている方が多いでしょう。
中には松葉づえや車いすの方、妊婦、年配の方もいます。

受付から待合室、待合室から診察室、診察室から検査室と、全ての段階で無理なくスムーズに移動できることが大切です。

看護師や医師の動線計画で気を付けるポイント

看護師と医師が診察室、処置室、院長室、スタッフルームなどを行き来するルートは、裏動線として患者の動線と別に設けるのが理想的です。

患者とスタッフの動線を分けることで、患者の耳にスタッフの会話が届かないようにしたり、診察準備の慌ただしい様子を見せないようにしたりできるメリットがあります。
また、看護師や医師が患者に気を使わずに、速やかに診察室や処置室へ行き来できるので、診察の効率も上がります。

受付・待合室・診察室など各エリアのレイアウトのポイントは?

クリニックには、受付、待合室、診察室など多くのエリアが必要となります。
ここでは、各エリアの役割とレイアウト上で気を付けるべきことをご紹介します。

受付のデザインポイント

受付は来院した患者が一番最初に行く、クリニックの顔とも言えるエリアです。
レイアウト上では、出入り口の近くで来院した人の目に止まりやすい入り口の正面にあるのが理想的。
受付スタッフは2~3人常駐しているクリニックが多く、最低でも間口2mの広さを取りましょう。

小規模クリニックでは、診療後の会計や次の予約などを取るのも受付であることが多く、受付が患者の動線の起点であり終点となります。
来院した患者の情報をスタッフと共有するため、スタッフの動線上にあることも不可欠です。

待合室のデザインポイント

待合室は、受付を済ませた患者が診察室に入るまで待機する場所です。
待合室の大きさは、クリニックの規模にもよりますが、数組の患者と付き添い人が余裕をもって座って待てるだけの広さを確保しましょう。

待合室は受付と診療室や処置室を繋ぐ動線上に設けます。

診察室のデザインポイント

小規模のクリニックでは医師が一人しかいないことが多いですが、効率的な診察を行うためには診察室を2室設けるのが理想的です。

第1診察室で医師が患者の診察をしている間に、第2診察室では次の患者に待機してもらいます。
診察室に患者に入ってもらったら、看護師が検温をしたり診察に必要な道具を準備したりして、医師を待ちます。

前の患者の診察を終えた医師がすぐに次の診察を行えるため、医師がより多くの患者を診察できます。
患者にとっても無駄な待ち時間が減るので、一石二鳥と言えるでしょう。

レイアウト上では、看護師がスタッフの動線の両方からアクセスしやすい位置にあることが大切。
診察室は患者のプライバシー保護の観点から、他の部屋とは明確に区画されており通路とは扉で仕切られていることが必須です。

まとめ

クリニックのスムーズな運営には、医師や看護師が効率的に診察しやすく、患者にストレスを与えず診療を受けてもらえるレイアウトが不可欠です。

クリニックのレイアウトの基軸となるのは、受付から診察室まで移動する患者の動線と、診察のために動くスタッフの動線。
2つの動線をしっかり考慮した上で、診療の効率と患者の来院体験の両方を向上させましょう。

お問い合わせ

contact

ご相談、お仕事のご依頼など、お気軽にお問い合わせください。

03-5839-2806