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A工事、B工事、C工事とは?区分についてわかりやすく解説

2023.08.30お役立ちコラム

A工事、B工事、C工事とは、建築やリフォーム工事における異なる区分を指す言葉です。
これらの区分は、建物内外の改修や更新を行う際に、その工事の範囲や影響度に基づいて分類されます。
住宅やビルの維持・改善を考える上で、各工事の特性を理解することは非常に重要です。

以下では、A工事、B工事、C工事のそれぞれの意味や工事の際の注意点について詳しく解説していきます。

A工事、B工事、C工事とは?区分についてわかりやすく解説

A工事、B工事、C工事とは?

A工事、B工事、C工事とは、建築やリフォーム工事において、それぞれ異なる工事の区分を指します。
これらの区分についてわかりやすく解説します。

A工事とは共有の外装部分・設備の工事のこと

A工事は、建物全体の共有部分や外装部分、共用設備などに関する工事のことを指します。
具体的には、外壁の塗装や修繕、屋根の改修、エントランスや廊下のリニューアル、エレベーターやエアコンなどの共用設備の修理・更新などが含まれます。

A工事は、建物全体の美観や機能を保つために重要な工事です。

B工事とは専有部分だが建物全体に関係する工事のこと

B工事は、専有部分に関する工事でありながら、建物全体に影響を及ぼす工事のことを指します。
たとえば、専有部分の間取り変更や水回りの改修、床や天井のリフォームなどが含まれます。

これらの工事は、専有部分の利便性向上や価値向上を図るために行われますが、隣接する住戸への影響や共有部分の配管に注意が必要です。

「B工事」の場合、費用負担は借主にありながら、なぜ貸主が業者選定を行うのでしょうか。
その理由は、専有部分の設備に関わる工事であると同時に、建物全体の安全性や機能にも影響を及ぼす重要な工事だからです。
排水や排気などの設備工事は、借主の住戸だけでなく、建物全体に影響を及ぼす可能性があります。

したがって、適切な工事と安全性の確保が必要です。
このため、工事の品質を保つために貸主が業者選定し、工事の進行を管理するのです。

C工事とは専有部分のみで、建物全体に関係しない工事のこと

C工事は、専有部分のみに関する工事であり、建物全体には影響を及ぼさない工事のことを指します。
たとえば、室内の壁紙や床材の張り替え、キッチンや浴室のリフォームなどが該当します。
C工事は、個々の住戸の好みやニーズに合わせて行われる工事であり、隣人や共有部分に与える影響を考慮する必要が少ないです。

小見出し:それぞれ発注や選定、費用負担と所有権の区分表

それぞれの大きな違いとして、それぞれ発注や選定、費用の負担や所有権などがちがうことがあります。
表にまとめたので参考にしてください。

区分 A工事 B工事 C工事
業者への

発注

貸主 借主 借主
業者への

発注

貸主 貸主 借主
費用の負担 貸主 借主 借主
所有権 貸主 貸主 借主

A工事、B工事、C工事を行う際の注意点

A工事、B工事、C工事を行う際に注意すべきポイントは次のとおりです。
特にB工事に関して、費用が高いと感じた場合には、以下の事柄を確認し、解決策を検討しましょう。
工事に関するトラブルを未然に防ぐためにも、これらのポイントを把握しておくことが重要です。

A工事の内容がB工事に組み込まれていないか確認する
B工事の費用が高い理由として、A工事の内容がB工事に誤って組み込まれていることがあります。
工事の詳細を確認し、不明瞭な点があれば貸主とのコミュニケーションを取りましょう。
正確な工事内容に基づいて費用を評価することが重要です。

分電盤、電気設備や空調設備、給排水設備がB工事にあたります。

工事区分による費用の違いを確認
専有部分の工事でも建物全体の機能や安全性に影響を与える部分は、B工事として分類される可能性があります。
この違いを理解することで、費用の妥当性を判断できます。

値下げ交渉の余地を探る
費用が高いと感じた場合、貸主との値下げ交渉を検討してみましょう。
ただし、交渉する際には単に金額だけでなく、工事内容や区分の再評価についても話し合うことが大切です。
値下げだけでなく、工事の見直しや変更点の提案を行い、合意形成を目指しましょう。

B工事に関する費用の懸念事項を解決するために、これらの注意点を踏まえて慎重な判断を行いましょう。

工事による違いを理解しよう

この記事では、A工事、B工事、C工事という工事区分について詳しく解説しました。
不動産や賃貸において、これらの工事区分は重要な役割を果たしています。

A工事は共有の外装部分や設備に関する工事であり、建物全体の安全性や機能性の向上を図ります。
貸主が業者選定を行い、費用負担は貸主によるものです。

一方、B工事は専有部分に関する工事でありながら、建物全体に影響を及ぼす工事です。
費用負担は借主側ですが、貸主が業者選定を行い、安全性や建物の維持に関する責任を負います。

C工事は専有部分のみに関わる工事で、建物全体には影響を与えません。
借主が工事の内容を主体的に決定し、費用負担も行います。

工事を検討する際には、自身の契約内容や建物の状態を確認し、適切な工事区分を選択することが重要です。
また、工事の内容や費用に疑問や不明点がある場合は、貸主とのコミュニケーションを大切にし、解決を図ることがおすすめです。
工事の選択と進行においては、安全性や建物全体の状態を考慮しつつ、円滑な協力が求められます。

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